広告は印刷されたセールスマン・・・ クロード・C・ホプキンスの名言です。広告の特性を非常に、端的に示した言葉だと思います。

ところで、もしあなたがセールスマンのマネジャーなら、セールスマン一人一人の成果について敏感になるでしょう。売上はもちろんですが、アポイントの数、訪問数、商談が進行したかどうかなどもチェックするでしょう。

成功のための正しいプロセスが徹底されているかチェックするため、私たちは計数を管理します。売上を上げるためには商談を進め、商談を進めるために訪問し、そのためにはアポイントをとり、そのためには電話をかける、など、すべてどれくらい行われているかは数値化できます。


さて、前置きが長くなりましたが、これはもちろん印刷されたセールスマンである広告も同様です。
もしもあなたが、広告代理店や出稿先が出すレポートの解説を読むだけでパフォーマンス管理を終えてしまっているのなら要注意。大事なセールスマンの管理を外部の人に任せた上に、報告も相手の意のままというのは危険でしょう。


広告は自身で主体を持って管理すべきです。成果を出すためのプロセスは明確。表示回数、クリック数(クリック率)、コンバージョン数(コンバージョン率)、そしてコンバージョンあたりの売上とコストです(もっと徹底している方はリピート率なども見ているでしょう)。


広告を自身で運用しているにしろ、代理店に任せているにしろ、上記のような数値は定期的にチェックすべきです。「広告の表示回数が増えたから成果が出た」なんて報告を真に受けてはいけないのです。売上に繋がる活動であったかどうかを厳しく見なければいけません。


■リスティングの計数管理

さて、ここでリスティングの計数管理について抜き出してお話します。リスティングは管理画面上にすでに計数が表示されています。レポート機能も充実しており、数値を集めるのは比較的楽です。

しかし、それでも計数管理は意外と難しいのです。キーワード1つ1つのパフォーマンスはもちろんですが、Yahooの場合は広告の品質がグループごとに決まりますし、Googleは広告グループ、キャンペーン、アカウント単位でも相互に影響を与え合います。

また、キーワード数が増えてくると管理が大変になってきます。キーワードによってクリック数やコストも異なりますから、パフォーマンスをチェックする頻度もキーワードによって変えなければいけません。

もちろん、キーワードによってもコンバージョン後の売上(売れる商品の違いなど)に差が出てきますから、計数管理にかかる時間がバナー広告などに比べると大きくなりがちです。


しかし、正しい管理をすることによってリスティングは確かにコストを削減することができます。細かく管理しすぎた結果、工数がかかりすぎて逆効果では意味がありませんが、PDCAのしがいがあるものです。


もし、今まで広告の計数管理について明確な理念が無かったのであれば、今すぐ取り掛かりましょう。そして、パフォーマンスを向上させるための計数管理を実行しましょう。



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    Yoshihiro Mashiyama

    広告、セールスプロモーション、コピーライティングなどを経験。リスティング、ウェブバナー、印刷広告、DM、FAXDM、メルマガなど、あらゆるダイレクトレスポンス媒体を用いてマーケティングを行う。

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