論理思考の際に重要なのは縦の論理と横の論理を意識すること。これはどのロジカルシンキングの本にもだいたい書いてあることです。

■縦の論理とは・・・
「なぜ?」「つまり?」と言った、深堀&要約の技術です。英語ではwhy, so what?と表現されるようです。これらを徹底することで、論理の飛躍が無くなります。

■横の論理とは・・・
漏れなく、ダブりなく、MECEとよく言われます。メリットデメリット、3C、4Pなど、定型的なフレームワークのMECEもありますし、独自で考え出さなければいけない場面もあります。


この2つを意識することを習慣化することで、あなたの思考は効率化します。

 
世の中にはさまざまなコピーライティングテクニックがあります。今までコピーライティングに触れてこなかった人にとってはすべてが真新しく、新鮮でしょう。さまざまな購買心理のテクニックがあります。言葉1つでこんなにセールスの印象が変わるのか、と感動するかもしれません。


しかし、決してコピーライティングのテクニックは万能ではありません。決して効果を保証するものではないのです。

 
ロジカルシンキングとは考え、伝え、理解することを効率化・正確化する技術です。コミュニケーションするうえで大変重要なスキルで、相手に正確に誤解なく物事を伝えるのに役立ちます。

社内の会議、資料、プレゼンなどへの応用はもちろんですが、広告においても効果を発揮します。広告とは見込み客に商品の魅力を伝えるためのコミュニケーションツール。正確に誤解無く商品の魅力を伝え、納得してもらうためにはロジカルシンキングの技術が有効です。

今回はそんなロジカルシンキングについてまとめました。第1回はなぜ伝えたいことが伝わらないのか、についてです。

 
広告は印刷されたセールスマン・・・ クロード・C・ホプキンスの名言です。広告の特性を非常に、端的に示した言葉だと思います。

ところで、もしあなたがセールスマンのマネジャーなら、セールスマン一人一人の成果について敏感になるでしょう。売上はもちろんですが、アポイントの数、訪問数、商談が進行したかどうかなどもチェックするでしょう。

成功のための正しいプロセスが徹底されているかチェックするため、私たちは計数を管理します。売上を上げるためには商談を進め、商談を進めるために訪問し、そのためにはアポイントをとり、そのためには電話をかける、など、すべてどれくらい行われているかは数値化できます。


さて、前置きが長くなりましたが、これはもちろん印刷されたセールスマンである広告も同様です。

 
いつの時代も人気の集客方法というものがあります。

一昔前はウェブバナー広告、メルマガといったものが人気でした。もう少したつと、リスティングが画期的だとして、人気に火がつきました。ウェブ2.0が本格化すると、ソーシャルメディアを使った集客(一見すると無料の・・・)が人気になりました。

現在はPR(パブリックリレーションズ)に関する書籍が増えていますね。Twitterの流行でソーシャルメディアマーケティングの人気も再燃しています。費用をかけずに・・・という特徴が、世相を反映しているのかもしれません。


さて、その時々で人気の集客方法がありますが、どれが1つに偏重するというのは本来は危険なことです。

 
見込み客について知ることはとても重要です。見込み客について知ることは、プロモーションに使う媒体を選んだり、コピーを書いたりすることにとても役立ちます。

コピーを書くときに気をつけたいのが、"見込み客の言葉を使う"ということです。コミュニケーションを行ううえでは共通言語を用いることが、とても重要になります。

 
コピーでは"何を書くか"がとても重要だといわれています。"どう書くか"、つまり書き方は大して重要ではないということです。文章がきれいに整っている必要は必ずしもありません。商品の魅力がしっかり伝わる(ちゃんとベネフィットを書く)ことが重要であり、それを伝えるためには何を書くかが重要です。


しかし、現代はより消費に対する目が厳しくなっている時代。そんな時代だからこそ、もっと重要な要素があります。それは、"誰が書くか"です。

 
コピーライターは売り手と買い手のコミュニケーションを文字で仲介する役割を持っています。

ときにコピーは商品を本来の魅力以上のものに見せるためにある(いわゆる誇大広告でしょうか・・・)と言われることもありますが、本来の役割は「商品の魅力を限りなく100%伝える」ことにあります。

    Author

    Yoshihiro Mashiyama

    広告、セールスプロモーション、コピーライティングなどを経験。リスティング、ウェブバナー、印刷広告、DM、FAXDM、メルマガなど、あらゆるダイレクトレスポンス媒体を用いてマーケティングを行う。

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