ロジカルシンキングとは考え、伝え、理解することを効率化・正確化する技術です。コミュニケーションするうえで大変重要なスキルで、相手に正確に誤解なく物事を伝えるのに役立ちます。

社内の会議、資料、プレゼンなどへの応用はもちろんですが、広告においても効果を発揮します。広告とは見込み客に商品の魅力を伝えるためのコミュニケーションツール。正確に誤解無く商品の魅力を伝え、納得してもらうためにはロジカルシンキングの技術が有効です。

今回はそんなロジカルシンキングについてまとめました。第1回はなぜ伝えたいことが伝わらないのか、についてです。
まず、重要なチェックポイントです。

1.そもそもコミュニケーションする目的は明確か

2.伝えていることの結論や根拠が明快か

3.話にダブり、漏れ、ズレ、論理の飛躍が無いか



1.そもそもコミュニケーションする目的は明確か

コミュニケーションの目的は明確でしょうか。「そんなの当然だ」と思われるかもしれませんが、明確でないことは多々あります。何か質問するにしても、意図なく質問してしまう場合(何が聞きたいのかよくわからなくなってきたり)ということがあると思います。コミュニケーションにもゴールが無ければまごついてしまうでしょう。

ところで、あなたの広告の目的は明確でしょうか?連絡をもらうことなのか、その場で注文してもらうことなのか、家に帰って考えてもらうことなのか。その意図を最初にはっきりさせておきましょう。そうすることで、自ずとコミュニケーションの内容も変わります。


2.伝えていることの結論や根拠が明快か

相手に何か伝えたいとき、何か質問されたときは結論から言い、それから根拠を述べるのが良いとされています。

この結論は伝えたいことまたは質問への答えの要約であるべきですが、要点がまとまっていなかったり、曖昧であるとうまく伝わりません。"場合によっては"、"臨機応変に"なども曖昧さを助長する言葉です。

根拠を述べたいときは、その根拠が事実なのかあなた自身の仮説や判断なのかを明確にしなければいけません。また、その前提条件や判断基準を共有しておかないと根拠が明確でも共通の認識は得られません。


3.ダブり、漏れ、ズレ、論理の飛躍はないか

根拠を述べる際に、「3つの根拠のうち、2つは似たようなことを言っていた」、「検討する際の視点が欠落している(メリットばかり見て、デメリットは見ていない、など)」、といったケースはよくあります。

こういったことがあると話に説得力がなくなります。もちろん、広告でも同様です。ただ、コピーライティングのテクニックにおいてはあえてダブりやズレを利用する場合もあります。本来はあってはまずいものなのですが・・・。



このように、コミュニケーションの阻害要因はいくつかあります。それらをなくす技術がロジカルシンキングです。MECEなどもテクニックの1つ、why, so whatもそうですね。次回はテクニックについて触れます。



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    Yoshihiro Mashiyama

    広告、セールスプロモーション、コピーライティングなどを経験。リスティング、ウェブバナー、印刷広告、DM、FAXDM、メルマガなど、あらゆるダイレクトレスポンス媒体を用いてマーケティングを行う。

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