論理思考の際に重要なのは縦の論理と横の論理を意識すること。これはどのロジカルシンキングの本にもだいたい書いてあることです。

■縦の論理とは・・・
「なぜ?」「つまり?」と言った、深堀&要約の技術です。英語ではwhy, so what?と表現されるようです。これらを徹底することで、論理の飛躍が無くなります。

■横の論理とは・・・
漏れなく、ダブりなく、MECEとよく言われます。メリットデメリット、3C、4Pなど、定型的なフレームワークのMECEもありますし、独自で考え出さなければいけない場面もあります。


この2つを意識することを習慣化することで、あなたの思考は効率化します。
縦の論理を意識することで論理の飛躍がなくなります。横の論理を意識することで漏れやダブりがなくなります。慣れないうちはどちらも書き出してみると良いです。書き出すことで思考がさらに整理されます。

http://manabees.hp.infoseek.co.jp/itcon/itc23.htm (概念図が載っています)


縦の論理、横の論理の概念自体は非常に単純なものです。しかし、概念を理解するのと実践するのとでは大きな差があります。

実践すると意外と難しい。それは、論理思考は自分ひとりの中で完結するものではないからです。思考の結果を資料なりプレゼンなりで誰かに伝える機会が絶対にあります。つまり、論理思考は常にコミュニケーションとセットなのです。


このとき、いくら縦、横の論理の整理の技術が完璧でも、

・そもそも相手の疑問や求める結論を理解していない

・無駄に細かな論理を構築してしまう

・相手にとって妥当なファクトや説明がなされていない

といったことがあれば、相手から受け入れられることはありません。


コミュニケーションが伴う以上、相手の視点を意識して論理的に整理していくのが重要なのです。相手が細かいところまですでに理解しているなら、whyをしつこくする必要もありません。慎重な相手ならMECEを徹底する必要があるでしょう。ファクトを重視する相手であればデータ集めに時間を割いたほうが良いかもしれません。


■相手が何を求めているか、事前確認が重要

相手がどんな結論を求めているのか、細かく論理構築を気にするタイプか、予備知識はどのくらいあるのか・・・ そういった確認をあらかじめ行ってこそ、論理思考がいきてきます。いくら論理的に整理されていても、事前の確認がおろそかであればコミュニケーションはうまくいきません。


論理思考というと縦横の論理にフォーカスされがちですが、常にコミュニケーションとセットだということを忘れてはいけません。まずは目的を確認し、その目的へたどり着くのを効率化してくれるのが論理思考の技術なのです。



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    Yoshihiro Mashiyama

    広告、セールスプロモーション、コピーライティングなどを経験。リスティング、ウェブバナー、印刷広告、DM、FAXDM、メルマガなど、あらゆるダイレクトレスポンス媒体を用いてマーケティングを行う。

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