あなたはリスティング広告の運用に関わっていますか?

リスティング広告は広告出稿システムが秀逸で、運用を慎重に行えば確実に費用対効果高く顧客を獲得できます。コンバージョン単価が明確にされ、各キーワードのパフォーマンスも一目瞭然です。

マーケターにとっては非常にありがたい媒体です。

ところで、私はリスティング広告が果たした役割はもう1つあると思います。
それはコンバージョン単価や顧客獲得単価という概念を広く浸透させたということです。

マーケターの中には残念ながら顧客獲得単価について意識していない方もいます。また、顧客獲得単価について無関心な人は、同様に顧客の生涯価値を知らない場合が多いです。
※顧客の生涯価値=リピーターなども含め、平均してあなたの会社にどれくらいの売り上げをもたらすか


顧客の生涯価値を知らないということは、顧客獲得にどれくらいのコストをかけて良いのかわからない、ということです。広告宣伝費や人件費等の販売管理費含め、どのくらいのコストを投入してよいか判断がつかない。

このような場合

・ある広告にどれくらいコストを投入してよいかわからない。無駄に出稿を抑制して機会損失が生じる。

・コピーを変えるなどしてパフォーマンスを改善したほうが良いかどうか判断できない。

・広告出稿を取りやめる基準を明確にできない。

といった行動を合理的に行えません(そのようなマーケティングは長期的に成功する事はないでしょう)。


そんな中、リスティング広告はコンバージョン単価を重要な指標として取り入れました。今まで広告代理店や、媒体販売事業者ですらも関心が薄かった項目です。「コンバージョン単価を意識する」ことはもはや常識となりました。


これにより、マーケターはより合理的な買い物をするようになりました。特にウェブ広告は費用対効果が厳しく見られるようになったのではないでしょうか。


今までは「アクセスが増えれば宣伝効果、ブランディング効果がある。コンバージョンがすべてではない。」と嘯いていた代理店もや媒体販売業者も、「顧客の生涯価値に見合わないから結構です」と出稿を断られたり、値引き交渉されるようになったのです(真面目な代理店にとってはありがたかったかもしれませんが)。


いまはウェブ広告を中心に広告効果測定ツールもたくさん出ています。これからはより、費用対効果が重視される時代になっていくでしょう。


一方で、いまだに顧客獲得単価や生涯価値について把握していないマーケターもいるようです。これらの数値を取得するのは圧倒的に簡単になりました。めんどくさがらず、ぜひチャレンジすることをおすすめします。



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    Author

    Yoshihiro Mashiyama

    広告、セールスプロモーション、コピーライティングなどを経験。リスティング、ウェブバナー、印刷広告、DM、FAXDM、メルマガなど、あらゆるダイレクトレスポンス媒体を用いてマーケティングを行う。

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