今回はデザインが作り出すイメージの重要性についてお話します。

まず、前提としてデザインそのものが売上を生むわけではありません。あくまでもセールスやコ ピーが主導となって売上を生み出します。

その一方、デザインはセールスを補助したり、効果を削いだりもします。デザインはこだわりすぎる必要はありませんが、決して疎かにはできません。

なぜデザインを疎かにできないのか。それは、デザインが生み出す「イメージ」がセールスの成果に影響を与えるからです。
例えばあなたの家に保険販売のセールスマンが訪ねてきたとします。

彼等の格好が

1.黒いスーツにブルーのネクタイ

2.白いポロシャツにベージュのスラックス

3.Tシャツにデニム

であった場合、仮に同じセールストークをしても1の格好の人がもっとも売れるでしょう。

世間一般では「人間は中身が大事」と言いますが、実際のところ見た目というのはイメージを作るうえで重要なファクターになっているのです。

一度信用できないというイメージを持たれてしまっては、セールストークどころではありません。買い手は当然、できるだけ信頼できるイメージの人から買いたいのです。


セールスマンにはスーツを着ていてもらいたいし、医師には白衣を、レストランの主人にはコック帽を、メガネストアの店員にはメガネをつけていてもらいたいのです。コックが白衣を着ていたり、メガネストアの店員が裸眼だったりするのには違和感を感じるのです。


では、広告やDMなどダイレクトマーケティングの世界ではどうでしょう。対面販売ではないので、多くの買い手は・ウェブサイト・DM・メルマガ・広告などの媒体を通じてあなた(と商品)のことを知ります。

そのとき、相手にどんなイメージを持ってもらいたいか考える必要があります。


例えば高級な嗜好品を売っているのに、安っぽいウェブサイトや薄っぺらい紙のDMを使うのはあまり賢い手ではありません。売っている商品とあなたのイメージがかけ離れてしまうからです。あなたが扱っているものが確かに高級感があり、高品質だとしても、「安っぽい」とイメージされてしまっては、もう誰も買わないのです。


※もしもあなたが低価格がウリの商品を販売していて、「コスト削減のためにもDMの紙は再生紙を使っています」と伝えれば、イメージと商品の一貫性は保たれるかもしれませんが・・・


ともかくどんな商品であれ、自社商品が粗悪で安っぽいとは思われたく無いはずです。それであれば、ウェブサイトやDMのデザインには最低限を気を払わなければいけません。

もちろん、見た目なんか気にせずにコピーを読んでくれる買い手もいます。しかし、多くの人は見た目でイメージを決めてしまいます。それが、経験的に素早く合理的な判断だと知っているからです。


あなたのウェブサイトやDMのデザインのイメージは、商品の性質と整合性がとれていますか?そういった視点で、あらゆる媒体をもう1度見直してみるのも良いかもしれません。



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    Author

    Yoshihiro Mashiyama

    広告、セールスプロモーション、コピーライティングなどを経験。リスティング、ウェブバナー、印刷広告、DM、FAXDM、メルマガなど、あらゆるダイレクトレスポンス媒体を用いてマーケティングを行う。

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