たまにSEO万能説的なものを見かけます。

「商品に関係するビッグワードで上位表示されれば売り上げは伸びる!」

という誤解です。

※ビッグワード=検索数の多いワード。例えばあなたがビジネスウォッチを売っているとしたら「時計」がビッグワードで、「ビジネス 時計」はスモールワード。


いえ、正確には一理あるにはあるのですが、スマートな方法とはいえません。

なぜでしょうか?
実は上記の言葉にはさまざまな「誤解」が含まれています。


誤解1:ビッグワードで上位表示されればOK

通常、ビッグワードで上位表示されるには多大な労力が必要です。もしくはSEO業者に委託するなら膨大な委託費用がかかります。

Googleで「時計」で1位に表示されるなんて、とてつもなく大変なことだということはなんとなく察しがつくと思いますが、実際に大変です。

つまり、

「時計」で1位に表示されたときに増える売上 < 上位表示に必要な労力(費用)

になってしまっては意味がないということです。

どれくらいの売上の伸びが見込めるかは、リスティング広告の運用結果などから事前に予測しておくべきでしょう。

もし、ビッグワードに挑戦するのが無謀なのであれば、複数のスモールワードで上位表示されるという戦い方もあります。「ビジネス 時計」「ビジネスウォッチ」「仕事 時計」などで上位表示されれば、塵も積もれば・・・とそこそこのアクセスを稼げます。

そして何よりも、あなたの商品と関連が深いスモールワードはコンバージョン率が高いのです。


誤解2:ビッグワードで上位表示されれば売上は伸びる

無事、「時計」で上位表示されたとします。しかし、実際に売上は伸びるのでしょうか。残念ながら、下記の要因でその保証はありません。

▼ウェブサイトのコピーやデザインが悪いため、コンバージョン率が低い。

▼「時計」で集めた見込み客のニーズと、あなたが売っている「ビジネスウォッチ」がマッチしない


まず、これはSEOに限った話ではないのですが、どんなにアクセスを集めてもコンバージョンしなかったら意味がありません。

ウェブサイトのコピーはきわめて重要です。広告のクリック率を10%上げるよりも、コンバージョン率を10%上げるほうが大体は楽ですから。


そして、もっと重要なのは選定したキーワードが合っているかどうかです。見込み客のニーズとあなたの商品がマッチしなければ、いくらコピーを良くしても売れません。「時計」で集まった見込み客は、実は「プライベートの時計」を欲しがっているかもしれませんし、「スポーツウォッチ」を欲しがっているのかもしれません。

ビッグワードを狙うリスクはそこにあります。見込み客の層が広すぎるのです。「想像以上にコンバージョン率が低い」という事態を回避するためには、あらかじめリスティング広告で運用成績の良いキーワードを見ておくことです。


実はSEOにはその他の要因もあって、リスティングやウェブバナーよりも難しい側面があります。それらのご紹介はまた後日。



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    Yoshihiro Mashiyama

    広告、セールスプロモーション、コピーライティングなどを経験。リスティング、ウェブバナー、印刷広告、DM、FAXDM、メルマガなど、あらゆるダイレクトレスポンス媒体を用いてマーケティングを行う。

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